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Feels So Good
読書メモ
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短編集三作目は花言葉と本に記された昔の出来事がテーマ。全体を貫く核があることで、一番連作らしいまとまりがあるかも。

それにしても本編の展開とは裏腹に、なんと平和なことか。
 
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前作を読んでから二年ほど経っているためほとんど忘れていたが、完全に一つの話の後半だ。上下巻で出せばよかったのに。

謎めいた修道院から帰る列車に、物語の登場人物のような身の上を語る人々、そこで怒る殺人事件と、雰囲気は抜群。各人の証言を並べて検証する手法も、凝ったもので面白かった。

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シュルレアリスム的な世界から始まり、サーバーパンクに着地する。『ブラバン』とは対極をなすような小説。これはこれで新境地という気はするけれど。

早川書房の叢書、「想像力の文学」の一冊で、その名に恥じず、独創的で骨太。読むのに体力を要するけど、他の作品も気になるところ。
 

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二十五年の時を経て再結成する吹奏楽部の物語。津原泰水にしてはものすごく普通の小説だけど、ジャンルに関係なくどれも一級品、とわかった。音楽はやっていたけれどブラスバンドではないし、そもそも年代が二周りは違うのに、いつまでも変わらないものはあって、とても懐かしい気持ちになる。

時折出てくる音楽豆知識も面白い。チューバに色んな種類があるなんて知らなかった。

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事件が起こるわけでもなく、超常現象もなし。幻惑に襲われることもない、津原泰水にしては普通の小説。ただ、静謐な文章は著者一流のそれ。

時を越えた詩人との邂逅等、痺れる箇所も多い。十年後にもう一度読み返したい一冊。

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ほんわかとした表紙で、日常をやわらかく描いたものかと思いきや、予想以上に濃い作品だった。テーマが「人形」なだけに、時には偏執狂的ともとれるほどの想いが込められているようで、書き下ろしの『最終公演』などは鬼気迫るものがある。

雑誌連載の続編があるらしく、刊行が待たれる。


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