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Feels So Good
読書メモ
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主人公の年齢や、サブタイトルから、ほのぼのとした少女マンガのような恋愛小説かと思いきや、地に足のついた、骨太な作品だった。

ところで自分が12歳のころって、こんなにしっかりと物を考えていたかなあ。
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巴里、戦争、三角関係はよほど十蘭が気に入ったテーマだったのだろうか。そのなかでも『勝負』は徹頭徹尾ドラマチックな一品。本書の白眉か。他に気になったのは『公用方秘録二件』。格好良い男の生き様が感じられる。

その他ドキュメント風の作品がいくつか収められているが、特に『海と人間の戦い』は、あまり起伏がなく、さらっとした終わり方も悪い方に作用している気がして、あまり楽しめなかった。
 

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ついに最終巻。視点を細切れにして描く手法は、ただ顛末をまとめる、というふうにならず、飢餓感を煽っていて良かった。また、それぞれが瀕死のさなかに幻視した光景が、とても美しく感じられた。

完全にハッピーエンドとは言えないまでも、なかなか良い終わり方だった。もしも角川文庫に引き継がず、富士見ファンタジア文庫のままで完結していたら、また違ったラストになったのだろうか。これくらいの影がある方が好みではあるけれど。

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ひょっとすると、最初から歴史ものとしてあった方が面白かったかもしれない。まあミステリに触れたことがない人たちに紹介する、というコンセプトに始まったので仕方が無いが。

いよいよ戦争も始まり、ずいぶんと重い展開になってきた。このままの勢いで下巻にも期待。

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春夏秋冬と続いてきた連作短篇のシリーズもこれで終わり。今回は久城はあまり登場せず、今までにほのめかされていたグレヴィールにまつわる過去の事件がメイン。シリーズ完結に向けての整理といったところか。

それにしてもリビング・チェス大会はちょっと面白そう。

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長く続いたシリーズも長編と短篇を一つずつ残すのみ。今作ではついに国家の重大機密に触れる。

ちょっとひねってはいるものの、真相自体は100頁も読まないうちに何となくわかるが、相変わらず舞台設定は良い感じ。


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