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Feels So Good
読書メモ
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それなりに面白かったけど、『午前零時のサンドリヨン』と比べると、そこまでではなかった。主人公が極端に気弱なのはまだいいとして、ヒロインのキャラクターが突飛すぎて…… 青春小説でもあるのだけれど、背景はやっぱり暗い。

出来るなら、最後まで一気に読んでみて欲しい。独立した短編としてみた場合と、一冊の長編としてみた場合では、評価にかなり違いが出てくるかと思う。ヒロインについてはほとんど何もわかっておらず、次作がどういった切り口になるのか期待が持てる。
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この手法で攻めてくるとは思っていなかったので、見事にしてやられたが、ちょっと力技な気がした。前作の方が、上手くまとまってはいたと思う。ただ、十代に特有の暗い側面はよく出ていた。女子高生の人間関係って怖い。

それにしても、主人公二人の仲が進んでいるような、進んでいないような、実にもどかしい。あと、八反丸さんがもはや変な人になってしまった…… なお、相変わらず太腿は気になる様子。

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著者初、なのだろうか。鉄道がテーマの怪談集。とはいってもあとがきで触れているように、そこまでおどろおどろしいものではなく、どいらかと言えば幻想小説よりかも。(単純な怖さで言えば、『作家小説』の方が怖かった) 普段人が多い都会の鉄道にばかり乗っていると忘れがちだか、鉄道と怪奇はよく似合う。

流れるような綺麗な、といいうわけではないが、有栖川有栖の文章は品がある。本書の中では、幻想味豊かな『密林の奥へ』、一服の清涼剤のような『貴婦人にハンカチを』が良かった。

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待望の「学生アリス」シリーズ短編集。デビュー作から最新の書き下ろしまで書かれた年代が幅広く、中にはいくらなんでも、と言うような無茶なトリックもあるが、やはり特別な気持ちになる。久しぶりにシリーズ一作目から読み返したくなった。

アリスが入学した年がメインのため、マリアはほとんど出てこない。幸い、もう一冊短編集が出るようなので、五人そろった話がまとっまて読めるはずだが、次の長編の予定はたたず、短編集はその後に出るようなので、いつになることやら……

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『稲垣足穂コレクション』のものとは収録作が微妙に異なる。作品集に入っているのもいいが、単独で、しかも当時の姿で読めるというのはやはり嬉しい。

初読のときは、ただ新しさに驚くばかりだったが、旧仮名遣いで読むとレトロな雰囲気が全面に出てくる。また違った捉え方が出来て面白い。深夜の散歩に出かけたくなる。

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正直言って、これがデビュー作とは驚き。王道の殺人事件と比べると、どうしても地味になる日常の謎を、手品の要素をふんだんに織り交ぜることでカバー。作者本人もかなりの腕前らしい。さらに甘酸っぱくも、苦さを核とした恋愛小説に仕立て上げる力量がすごい。

登場人物や台詞まわしが、やや作り物めいた感じはするものの、気になるほどではない。続編の文庫化が待ち遠しい。


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