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読書メモ
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幻想や怪奇等、異端とされる文学に焦点をあてたエッセイ集。当然と言うべきか、フランス文学の比重が高い。あとエロティック文学も。大半は読んだことが無い本ばかりで、いつかはチャレンジしたい。ひとまずは『怪奇小説傑作集』フランス編を読むべきか。

余談だが、河出文庫版『黒死館殺人事件』の解説で田舎者と評していた夢野久作を、かなり持ち上げている章があって嬉しかった。
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『山尾悠子作品集成』からの抜粋だけど、まずはこちらの初期作品選から。集成には無い自作解説と、栞として四編のエッセイが付き、豪華。両方買わせる作戦か。長編『ラピスラズリ』も良かったが、短編もそれぞれに違った味わいがあり、実に良い。

書名の元となったであろう、『夢の棲む街』、『遠近法』はいつまでもイメージが尾を引く。ここまでに上質な雰囲気を創りあげる作家はそうそういないのではなかろうか。伝説的、と称されるのもむべなるかな。

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正直言って、これがデビュー作とは驚き。王道の殺人事件と比べると、どうしても地味になる日常の謎を、手品の要素をふんだんに織り交ぜることでカバー。作者本人もかなりの腕前らしい。さらに甘酸っぱくも、苦さを核とした恋愛小説に仕立て上げる力量がすごい。

登場人物や台詞まわしが、やや作り物めいた感じはするものの、気になるほどではない。続編の文庫化が待ち遠しい。

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ここ最近、幻想文学が気になっている身としては避けては通れないと思い、国書刊行会フェアに乗っかって購入。いやあ高かった。第一巻はアメリカ編。思い描いていたのとは少々異なり、必ずしも全てが幻想文学というわけではないが、どれも一級品であることは確か。ボルヘス自身による序文も嬉しい。

各作家から一編ずつあげるとすると、『人面の大岩』、『群集の人』、『影と光』、『私的生活』、『代書人バートルビー』だろうか。もっともラストのメルヴィルは一編だけだけれど。

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最終巻。12歳のころと比べ、ずいぶんと成長したものだ。真っ直ぐに育ってくれて、嬉しいかぎり。

単なる恋愛小説と言うよりも、荒野の成長、が主題となっているため、これ以上は蛇足かもしれないが、18歳、20歳と続けて読んでみたかった。

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荒野たち女子は少しずつ大人へと成長しているようだが、男子中学生のなんと子供っぽいことか。

それにしても複雑な家庭環境だ。ころころと動きまわる登場人物らを見ているとなんだか楽しくなってくる。


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