Feels So Good
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読書メモ
ja
2013-06-04T20:50:08+09:00
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書国探検記 / 種村季弘
本に関するエッセイと、書評がいくつか。「怪人タネムラ」とも呼ばれ、澁澤龍彦と同系統の人だけれど、本書は書評部分も含め非常にユーモラスで、堅くならずに読んでいける。次はがちがちの評論も読んでみたい。
戦後の読書事情が興味深かった。また、『読まないことの擁護』は特に...
本に関するエッセイと、書評がいくつか。「怪人タネムラ」とも呼ばれ、澁澤龍彦と同系統の人だけれど、本書は書評部分も含め非常にユーモラスで、堅くならずに読んでいける。次はがちがちの評論も読んでみたい。
戦後の読書事情が興味深かった。また、『読まないことの擁護』は特に面白かった。やっぱり答えは出ないのだな。]]>
た~と
2013-06-04T20:50:08+09:00
冬吉
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冬吉
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皆川博子作品精華 幻妖幻想小説編 / 皆川博子
全三巻の作品精華、他はミステリー、時代小説と銘うっていたものの、非常に幻想味があった。本書は真っ向「幻想小説」集であり、現代を舞台としたホラーや、コメディタッチ、実験小説のようなものまで、実にバラエティ豊か。幽霊譚がやや目立つか。
収録作の中では『骨董屋』が...
全三巻の作品精華、他はミステリー、時代小説と銘うっていたものの、非常に幻想味があった。本書は真っ向「幻想小説」集であり、現代を舞台としたホラーや、コメディタッチ、実験小説のようなものまで、実にバラエティ豊か。幽霊譚がやや目立つか。
収録作の中では『骨董屋』が、超自然的な要素の中に無垢な子供の怖さを描き、アンティークで彩ったうえで、締めは希望の見えるラストと、とても印象に残る作品だった。最近刊行が始まった、『皆川博子コレクション』の方には収録されないようで、残念。]]>
ま~も
2013-05-22T01:12:08+09:00
冬吉
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冬吉
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皆川博子作品精華 伝奇時代小説編 / 皆川博子
本書は単行本『朱鱗の家』、『海と十字架』を収録した第一部、三部と、短編を集めた第二部からなる。タイトル通りに時代小説を集めているが、何を書いても根底は幻想文学の作家なんだなあと思う。
第二部もさることながら、特に第一部は、岡田嘉夫による黒目を配した妖艶な挿絵...
本書は単行本『朱鱗の家』、『海と十字架』を収録した第一部、三部と、短編を集めた第二部からなる。タイトル通りに時代小説を集めているが、何を書いても根底は幻想文学の作家なんだなあと思う。
第二部もさることながら、特に第一部は、岡田嘉夫による黒目を配した妖艶な挿絵と、美文の極みとも言うべき調子が相まって、雰囲気だけでもご飯三杯はいけそう。絵巻物風のオリジナル単行本で読んでみたい。第三部は児童文学だけど、子供向けとあなどるなかれ、幻想味は薄いものの、本書の中では一番骨太な作品だった。]]>
ま~も
2013-05-10T00:09:14+09:00
冬吉
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冬吉
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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 / 村上春樹
今更だけど、初村上春樹。イメージしていたよりかは、かなりシンプルで分かりやすかったに思える。ただ、100万部も売れるほど面白いか、と問われると微妙な気もする。
また、話の大部分が投げっぱなしで終わるため、読了後はもやもやしした気分になるかも。他の作品もこういった...
今更だけど、初村上春樹。イメージしていたよりかは、かなりシンプルで分かりやすかったに思える。ただ、100万部も売れるほど面白いか、と問われると微妙な気もする。
また、話の大部分が投げっぱなしで終わるため、読了後はもやもやしした気分になるかも。他の作品もこういった作風なのだろうか。]]>
ま~も
2013-05-06T18:08:43+09:00
冬吉
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冬吉
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http://fuyukichi.blog.shinobi.jp/p%EF%BD%9Et/%E6%96%B0%E8%A8%B3%20%E3%83%AD%E3%83%9F%E3%82%AA%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%20-%20%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%A2
新訳 ロミオとジュリエット / ウィリアム・シェイクスピア
主要な登場人物が若いからか、はたまた喜劇的な雰囲気も持っているためか、『ハムレット』と比べるとかなりリズミカルな訳だった。誰もが知っているストーリーで、シンプルなものではあるけれど、その分隙がなく、最後まで一気に読ませる。
当然ながら、ロミオとジュリエットの二人...
主要な登場人物が若いからか、はたまた喜劇的な雰囲気も持っているためか、『ハムレット』と比べるとかなりリズミカルな訳だった。誰もが知っているストーリーで、シンプルなものではあるけれど、その分隙がなく、最後まで一気に読ませる。
当然ながら、ロミオとジュリエットの二人は悲劇の主人公として相応しいが、一番かわいそうなのは、ただ単にまきこまれただけだったパリスだろうか。]]>
P~T
2013-04-29T02:37:40+09:00
冬吉
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新訳 ハムレット / ウィリアム・シェイクスピア
数ある翻訳の中から、金子國義の表紙ということもあって本書を選んだけれど、正解だったよう。そのまま台本としても使えるわかりやすさ、響きのよさがあり、格調も高い。おおまかなストーリーしか知らなかったけど、結構猥雑な台詞もあって驚いた。また、どのキャラクターも非常にいきいき...
数ある翻訳の中から、金子國義の表紙ということもあって本書を選んだけれど、正解だったよう。そのまま台本としても使えるわかりやすさ、響きのよさがあり、格調も高い。おおまかなストーリーしか知らなかったけど、結構猥雑な台詞もあって驚いた。また、どのキャラクターも非常にいきいきと、身近にいるかのように感じた。
こういう読み方は邪道かもしれないが、ハムレットの頑張りが一生懸命なのに空回っているように見えて、なんだか可愛らしく思ってしまった。
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P~T
2013-04-28T02:23:09+09:00
冬吉
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皆川博子作品精華 迷宮ミステリー編 / 皆川博子
初期作品を読むのは初めて。ここ最近の作品と比べてもなんら遜色のない美しい文章に、すぐに惹き込まれた。「ミステリー編」とあるけれど、愛憎や狂気のイメージがにじみ出るような作風で、幻想小説集と銘うつことも出来そう。どの作品も高水準で、甲乙つけ難いが、『火焔樹の下で』や...
初期作品を読むのは初めて。ここ最近の作品と比べてもなんら遜色のない美しい文章に、すぐに惹き込まれた。「ミステリー編」とあるけれど、愛憎や狂気のイメージがにじみ出るような作風で、幻想小説集と銘うつことも出来そう。どの作品も高水準で、甲乙つけ難いが、『火焔樹の下で』や『舟唄』、『黒塚』あたりが特に印象に残った。
それにしても、これだけの本が絶版になっているとは。またも図書館に感謝せねば。]]>
ま~も
2013-04-26T01:20:21+09:00
冬吉
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谷崎潤一郎犯罪小説集 / 谷崎潤一郎
『犯罪小説集』というだけあって、一般的な推理小説の枠には入らない作品もある。執拗なまでの遺体の描写、鮮やかなプロット、美しくさえある変態性欲等、とことんまで読者を飽きさせない。江戸川乱歩が心酔したというのも頷ける。『白昼鬼語』なんかは、ちょっと文体を崩せば、乱歩の...
『犯罪小説集』というだけあって、一般的な推理小説の枠には入らない作品もある。執拗なまでの遺体の描写、鮮やかなプロット、美しくさえある変態性欲等、とことんまで読者を飽きさせない。江戸川乱歩が心酔したというのも頷ける。『白昼鬼語』なんかは、ちょっと文体を崩せば、乱歩の作品だと言われたら信じてしまいそう。本人は嫌がるかもしれないが。
いわゆる純文学の作家ということで、かなり堅いイメージがあったのだけれども、予想以上に面白かった。今後の読書の幅が広がりそう。]]>
た~と
2013-04-23T00:02:37+09:00
冬吉
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冬吉
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仮面物語 / 山尾悠子
今となっては入手困難な処女長編。ありがとう図書館。『山尾悠子作品集成』に収録の、『ゴーレム』が母体。登場人物が増えて場面転換も多いため、注意して読まないと状況がつかめなくなる。それでも、「たましいの顔」というテーマはゆるがないため、取り残されることはない。
後半...
今となっては入手困難な処女長編。ありがとう図書館。『山尾悠子作品集成』に収録の、『ゴーレム』が母体。登場人物が増えて場面転換も多いため、注意して読まないと状況がつかめなくなる。それでも、「たましいの顔」というテーマはゆるがないため、取り残されることはない。
後半の展開は異なるが、どちらのバージョンも幻想味豊かで甲乙つけがたい。ただ、雰囲気は『ゴーレム』の方がよかった。主に登場人物の名前の点で。]]>
や~よ
2013-04-19T00:44:29+09:00
冬吉
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冬吉
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マツリカ・マジョルカ / 相沢沙呼
それなりに面白かったけど、『午前零時のサンドリヨン』と比べると、そこまでではなかった。主人公が極端に気弱なのはまだいいとして、ヒロインのキャラクターが突飛すぎて…… 青春小説でもあるのだけれど、背景はやっぱり暗い。
出来るなら、最後ま...
それなりに面白かったけど、『午前零時のサンドリヨン』と比べると、そこまでではなかった。主人公が極端に気弱なのはまだいいとして、ヒロインのキャラクターが突飛すぎて…… 青春小説でもあるのだけれど、背景はやっぱり暗い。
出来るなら、最後まで一気に読んでみて欲しい。独立した短編としてみた場合と、一冊の長編としてみた場合では、評価にかなり違いが出てくるかと思う。ヒロインについてはほとんど何もわかっておらず、次作がどういった切り口になるのか期待が持てる。]]>
あ~お
2013-04-18T22:35:25+09:00
冬吉
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