これだけ揃えたら圧巻、というくらい「論理」にこだわった短編集(多かれ少なかれ、他の作品にも当てはまる特色だけど)。ただ、どこかで読んだ話が多いと思ったら、『目を擦る女』と4/7が同じ作品だった。テーマに合わせて再編集したらしい。東京創元社から出ている短編集と違って、こちらは基本的にSFがベース。
よくよく考えてみると、どれもアイディア一発ものの話ばかりだけど、そのアイディアの面白さと、ねちっこくて頭痛がしてくるような会話で他の追随を許さない。再編集したとはいえ、以前から収録されていた『予め決定されている明日』が、想像すると面白い。
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