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Feels So Good
読書メモ
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なんとなく日常の謎系統だと思っていたら、ほとんど殺人事件だった。謎解きはそれほど重厚なものではないが、その分情景や人物の描写に力が入っている気がした。絵画修復士という馴染みの薄い職業の一面が垣間見える点も興味深い。

各章のテーマとなっている作品は全て実在のもの。作中にエピソードが述べられるほか、巻末に画家の年表が載っており、そちらの面でも勉強になる。
 
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著者のデビュー作にして代表作。延々と繰り広げられる出口の見えない推理合戦、章をまたぐ度に覆される前提等、何が起きているのかを把握することさえ難しく、長さもあいまってかなりの酩酊感を味わえる。

十分に傑作だが、欲を言えば各々の事件の真相をもっと捻って欲しかった。現状ノベルス版しか流通しておらず、四大奇書として綺麗に並べられないのは残念。

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ゲーム三部作の最後はコントラクトブリッジ。ほとんど知らなかったので予習して臨んだが、かなり複雑なルール。本編もそれに比例するかのように複雑な構成で、あとがきにも書かれているように犯人やトリックの謎解きというより、何が起きたかを解き明かすことがメイン。

偏執狂的なこだわりもあり、一筋縄ではいかない作品ながら三部作の中では一番良かった。

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ゲーム三部作第二弾。将棋ならばルールくらいは、と思っていたが、今回のテーマは将棋は将棋でも詰め将棋。さっぱり分からないけど相当奥深い世界のよう。

オーソドックスな展開だった前作に対し、視点が目まぐるしく変化していく。真相がやや強引な気もしたが、いくつもの謎が収束していく様は楽しかった。

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この作者は初読だが、『匣の中の失楽』等の噂から期待が高かったためか、今ひとつ平凡、特に犯人特定に至る道筋が弱い気がする。ただ、最後に罪を認めるシーンの描写は鮮やかに感じた。

タイトル通り、囲碁の専門用語がこれでもかと登場し、ストーリーにも深く関わってくるため、知識があればもっと楽しめたかもしれない。

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戯言シリーズの前日譚にあたり、脇を固めていた面子が大勢出てくるのでお祭りっぽい雰囲気。その分主人公は一歩引いた感じ。

ついでに「最も容赦の無い~」なんてキャッチフレーズのわりに情けない言動も目立ち、比較的親しみやすそうなキャラ。殺人鬼だけど。
 


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