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Feels So Good
読書メモ
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一冊丸々江戸川乱歩がテーマの長編。作中で言及されている中では、不勉強なことに『孤島の鬼』は未読だったが、特に問題なく楽しめた。どちらかといえば少年探偵団ものの比重が高い。本シリーズも四作目となり、登場人物も出揃った感がある。折り返し地点くらいか。

それにしても、帯に載っているドラマ版の写真がイメージにそぐわない。
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待望の「学生アリス」シリーズ短編集。デビュー作から最新の書き下ろしまで書かれた年代が幅広く、中にはいくらなんでも、と言うような無茶なトリックもあるが、やはり特別な気持ちになる。久しぶりにシリーズ一作目から読み返したくなった。

アリスが入学した年がメインのため、マリアはほとんど出てこない。幸い、もう一冊短編集が出るようなので、五人そろった話がまとっまて読めるはずだが、次の長編の予定はたたず、短編集はその後に出るようなので、いつになることやら……

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『稲垣足穂コレクション』のものとは収録作が微妙に異なる。作品集に入っているのもいいが、単独で、しかも当時の姿で読めるというのはやはり嬉しい。

初読のときは、ただ新しさに驚くばかりだったが、旧仮名遣いで読むとレトロな雰囲気が全面に出てくる。また違った捉え方が出来て面白い。深夜の散歩に出かけたくなる。

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『サロメ』と並ぶワイルドの代表作。こちらも改めて読むのは初めてだけど、建石修司による美麗な挿絵(相変わらず子供は可愛くない)と相まって、童話とは思えないような格調高いでき。

子供から大人まで、全ての人を対象にした本、というのも納得。読み返すたびに新しいメッセージを発見出来そう。未読の『バベルの図書館 イギリス編』にも収録されているので、翻訳の読み比べも楽しみ。

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他の出版社からも出ているけれど、ビアズリーの挿絵が見たかったため、岩波文庫版を選択。(澁澤龍彦のエッセイで言及されていた椅子のサロメも収録。しかも挿絵の目次付き)

戯曲で、しかも旧仮名遣いというのは初めて読んだが、特にとまどいは無かった。様々な絵画等のイメージから、サロメに対して妖婦のようなイメージを持っていたが、ただ純粋な恋ゆえの結果だったのか。心境に合わせて変化する背景描写が印象的。

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『幻想文学入門』で一通り予習した後は、実践編。他のアンソロジーや評論等で触れられることの多い作品を選んだということもあって、粒ぞろいな一冊。名訳という点でも、この手の本の中では飛びぬけている。また、古代ギリシアから、20世紀半ばまでの作品が読めるのも面白い。

収録作の中で印象に残ったのは、『ヴィイ』、『蜘蛛』、『占拠された屋敷』あたり。特に『占拠された屋敷』は、短くて何が起きているのかの説明も無いが、その分強烈な不気味さがある。
 


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