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Feels So Good
読書メモ
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教会が力を持つ<都>を主な舞台しにした連作短篇。一見、タイトルにあるような幻想や建築はそれほど押し出されていないように感じるが、最後まで読むと意味が見えてくる仕掛け。

全編を通して神とは何か、という問いかけがなされるが、宗教色や哲学性はそれ程強くない。序章の装飾に満ちた文章が素晴らしく、それぞれの話もややブラックながら良い出来。
 
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推理小説で言えば、最初の謎は解けたけれども事件はさらに続く、といった辺りからスタート。後半に入ると一気に終息に向かうが、上巻にあった漂うような不穏な空気感は薄れる。個人的にはもっと長くして、どんよりと進ませて欲しかった。

全てが明かされるわけではなく、後々考えると、もっと早くから災厄を止める手立てがあったのではとも思うが、良い作品だった。
 

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正統派な学園ホラー。人によっては展開が遅く感じられるかもしれないが、とても丁寧に描かれている気がする。所々で出てくる球体関節人形等の小道具もいい味を出している。

論理的な解決がなされるのか、オカルトで終わるのかはまだ分からないが、純粋に下巻が気になってならない。


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最初から凄まじい違和感を感じつつ、ファンタジーな要素も含んでいるのか、と思いながら読み進めて行ったが、疑問が氷解した瞬間の衝撃は素晴らしい。ラストはほとんどホラーの域で、間違いなく好みは分かれるだろうけれど。

謎解きの肝となる物的証拠はかなり厳しい気がして玉に瑕。

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医学的に正しいかどうかはわからないが、精神疾患をメインにしたサスペンス。叙述トリック、と言い切ってしまうのは抵抗があるが、隙の無い構成が光る。過去に読んだ作品と比較して真正面の推理小説ではないからか、粗を気にする事も無くスムーズに入っていけた。

「救いのテーマ」を意識して書かれたらしく、それまでの重い展開から打って変った爽やかなラストに思わず笑ってしまった。
 

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遺体から櫛や財布等を作り、遺族に受け渡す「遺工」を軸にした一冊。解体作業は詳細に書かれているが、行為自体が職業として成立しているため、スプラッターな雰囲気にはなっていない。ホラー小説というよりも三兄弟の成長物語と捉えた方がしっくりくる。

後半に入るまで話が動き出さないため、中編くらいの分量であったらもっとまとまって見れたかも。


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