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Feels So Good
読書メモ
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『海を見る人』収録の同名短篇を膨らましたもの。リングワールドの外側、遠心力のせいでいつ投げ出されてもおかしくない世界の話。長編化に伴い巨大ロボット同士の戦闘が加えられ、ハードな雰囲気が損なわれるかと思ったが、しつこいまでにロジカルな描写のおかげで安心感がある。

地に足を着けて生活できる環境を目指すわけだが、ひと段落はしても全貌が明かされないまま終わる。構想はあるとのことなので、続編に期待。
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他の作品集にはないものを集めた短編集で、全集に手が届かない身としてはありがたい。

収録作は時代物や幻想譚、国外が舞台だったりと色々な面を楽しめるが、どこかとぼけた印象の『遣米日記』、『その後』が良かった。『生霊』ラスト4行の切れ味もなかなか。

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どの層を狙ったのかよく分からないシリーズもこの巻で完結。相変わらずの理屈っぽい会話の応酬と、壮絶なはずなのにやけにあっさりとしたスプラッタ描写は、実に小林泰三らしく楽しい。

前巻から展開が面白くなってきたと思っていたが、そのままの勢いで加速し続けて、ややあっさりと終わったのは残念。そのうち続編が出るのだろうか。

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二巻目。ほとんど覚えていなかったので一巻から改めて読み直してみたところ、こういうものだと分かった上では、ものたりなくはあるが思いのほか面白く感じた。軽い気分転換にはいいかも。

しかしどう考えてもホラーでは無いな。

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最終巻。一巻を読み始めた段階では、ここまで壮大な話になるとは予想だにしていなかった。また、登場人物の思考がやや型にはまっていた気もするが、破綻らしい破綻もなく、よく風呂敷を畳みきったものだと思う。

エピローグにある会話は、短いながらもストーリーの根本を示しており興味深い。ここで出てくる概念があるからこそ、この話が生まれたのか。

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今までの展開が収束し、最終章へと突入。アートマによる戦闘も復活したため、前巻を退屈に感じた人でも大丈夫なはず。強弱は極端だけれども。

ゲームでは2にあたる話らしいが、各サイドそれぞれの葛藤が見られるのは小説ならではか。ここで終わらせるかのような盛り上がりを見せるが、いいところで次巻に続く。
 


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