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Feels So Good
読書メモ
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一見ライトノベルチックでさらっと読めるが、内容はそれなりに重め。本に関するエピソードと謎解きの比率は良い具合にバランスが取れていると思う。本、古書店好きなら楽しめるはず。

それにしてもラストはやけにハートフル。
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作中作と現実が錯綜していくミステリー。戦時下の女学校が舞台で、少女たち特有の毒と美しさが絡み合う様は心地よくもあり、何か悪い事でもしているような気分にもなる。

雰囲気はなかなか濃いが、さわやかにも感じられるラストのためは読後感はすっきりしている。元々はジュブナイル小説だそうだけど、大人の読書にも十分以上堪えられる。

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2001年から2052年までの”古書”の紹介。集められた本はクラフト・エヴィング商會らしく、未来のものであるはずなのにどこか懐かしいものばかり。一つ一つのボリュームは少なく、あっさりと終わるものの、遊び心が面白い。

それにしてもこの作者の本は単行本の方が相応しいとは思うが、どれもこれも文庫化が遅い……。
 

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同じ早川書房から出ている『Self-Reference ENGINE』と『Boy's Surface』はまだついていくことも出来なくはなかったが、本書は飛びぬけてわけがわからない。それでも何となく面白いと思うのはやはり不思議なところである。

『さかしま』は特に難しく、理解すればしようとするほど読み進めるのに時間がかかった。表題作は四色刷のため、視覚にも刺激があって楽しい。

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河出文庫からの短編集第二弾。バラエティーに富み、どれもこれも面白いのはいつものこととして、本書の中では『花束町一番地』の、短い文を繋げて小気味よく町の様子を紹介する箇所が心地よかった。

全体のストーリーは異なるのに、『雲の小経』にある一場面が『その後』とほとんど同じだった。改稿癖のあった十蘭の、こういった部分を探すのも楽しみの一つらしい。

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初めに絵、ありきの短編集。静謐で冷めたように残酷な文章と、どこか蠱惑的な少女たちの姿は、それぞれ単品でも充分に楽しめるが、合わさることでよりイメージが膨らみ、魅力が高まる。

忘れ物を集めた図書館、というコンセプトも好みをついてくる。これ一冊だけにとどまらず、ぜひ続編を出して欲しい。


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