忍者ブログ
Feels So Good
読書メモ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


74fe5c31.jpeg







「少女」コレクション、と銘打っているが、気に入ったテーマを集めて書いた、とのことで、少女への言及はそれほど多くない。それでも表題作含め、少女について語る項は力作。割かし読みやすい文章ながら、著者独特の美学の世界に浸れる。

裏のテーマは「人形」か。四谷シモン作の表紙、口絵も美しい。
PR

59df8afb.jpeg







教会が力を持つ<都>を主な舞台しにした連作短篇。一見、タイトルにあるような幻想や建築はそれほど押し出されていないように感じるが、最後まで読むと意味が見えてくる仕掛け。

全編を通して神とは何か、という問いかけがなされるが、宗教色や哲学性はそれ程強くない。序章の装飾に満ちた文章が素晴らしく、それぞれの話もややブラックながら良い出来。
 

f049a1fb.jpeg







遺体から櫛や財布等を作り、遺族に受け渡す「遺工」を軸にした一冊。解体作業は詳細に書かれているが、行為自体が職業として成立しているため、スプラッターな雰囲気にはなっていない。ホラー小説というよりも三兄弟の成長物語と捉えた方がしっくりくる。

後半に入るまで話が動き出さないため、中編くらいの分量であったらもっとまとまって見れたかも。

53f2104c.jpg







『ジョーカー』もなかなかのものだったけど、こちらはそれを上回る出来。好きな人にはどうぞ、としか言いようがない。何人かで回し読みした後、みんなでつっこみまくる、というのがこの本の正しい読み方だと思う。

読み終わった! という達成感だけは得られる。
 

ef605a36.jpg







後半に入っても殺人事件は止まることを知らず、解決編になってようやく安心出来ると思いきや、言葉遊びに比重を置きすぎた、こじつけか言いがかりとしか思えないような推理が展開。JDCが誇る探偵たちがアホの子にしか見えない……。

投げっぱなしの謎もあり、もしかして作者は途中で飽きたのではなかろうか。ラストも個性的だが、これはこれでありかもしれない。間違いなく奇書ではある。

72df9c49.jpg







『コズミック』の姉妹作。馬鹿馬鹿しい言葉遊び、個性的過ぎるJDC(日本探偵倶楽部)の面々を考えなければ、メタな要素はあるが、怪しげな洋館での連続殺人事件と本格らしい展開。

下巻では鬼が出るか蛇が出るか……。


カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブログ内検索
アーカイブ
プロフィール
HN:
冬吉
性別:
男性
職業:
SE
趣味:
ピアノ、ウクレレ、読書
バーコード
カウンター
アクセス解析
1  - 2  - 3  - 4  - 5  - 6  - 7  - 8  - 9  - 
忍者ブログ | [PR]