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Feels So Good
読書メモ
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ついに最終巻。視点を細切れにして描く手法は、ただ顛末をまとめる、というふうにならず、飢餓感を煽っていて良かった。また、それぞれが瀕死のさなかに幻視した光景が、とても美しく感じられた。

完全にハッピーエンドとは言えないまでも、なかなか良い終わり方だった。もしも角川文庫に引き継がず、富士見ファンタジア文庫のままで完結していたら、また違ったラストになったのだろうか。これくらいの影がある方が好みではあるけれど。
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ひょっとすると、最初から歴史ものとしてあった方が面白かったかもしれない。まあミステリに触れたことがない人たちに紹介する、というコンセプトに始まったので仕方が無いが。

いよいよ戦争も始まり、ずいぶんと重い展開になってきた。このままの勢いで下巻にも期待。

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春夏秋冬と続いてきた連作短篇のシリーズもこれで終わり。今回は久城はあまり登場せず、今までにほのめかされていたグレヴィールにまつわる過去の事件がメイン。シリーズ完結に向けての整理といったところか。

それにしてもリビング・チェス大会はちょっと面白そう。

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長く続いたシリーズも長編と短篇を一つずつ残すのみ。今作ではついに国家の重大機密に触れる。

ちょっとひねってはいるものの、真相自体は100頁も読まないうちに何となくわかるが、相変わらず舞台設定は良い感じ。

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短編集三作目は花言葉と本に記された昔の出来事がテーマ。全体を貫く核があることで、一番連作らしいまとまりがあるかも。

それにしても本編の展開とは裏腹に、なんと平和なことか。
 

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前作を読んでから二年ほど経っているためほとんど忘れていたが、完全に一つの話の後半だ。上下巻で出せばよかったのに。

謎めいた修道院から帰る列車に、物語の登場人物のような身の上を語る人々、そこで怒る殺人事件と、雰囲気は抜群。各人の証言を並べて検証する手法も、凝ったもので面白かった。


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