六枚のとんかつ / 蘇部健一

・超絶バカミス。ついでに下品。
・ほとんどが作者の言うとおりゴミ。良いものもいくつかありはする。
・真面目に読むだけ損。笑い飛ばして読むべし。

デカルトの密室 / 瀬名秀明

・現実よりも科学技術が発達した世界。人型ロボットが実用化。
・人工知能と自由意志がテーマ。専門用語満載。
・ストーリーはすんなりと進む。

ハル / 瀬名秀明

・テーマはロボット。これまでの作品より専門的な話が少なく読みやすい。
・現実とそう変わらないロボットとのコミュニケーション。
・単行本時のタイトル『あしたのロボット』の方が良かった。
・「あした」はそう遠くない未来。

キマイラの新しい城 / 殊能将之

・シリーズ第四弾。なんと七百五十年前の中世ヨーロッパの事件。
・被害者本人が現代に蘇ってくれている。なんとも便利。
・マイケル・ムアコックのエターナル・チャンピオンシリーズが下敷き。
・完全なバカミス。もちろんほめ言葉。

鏡の国は日曜日 / 殊能将之

・石動戯作第三弾。
・石動が殺される？
・綾辻行人の館シリーズのパスティーシュ。下手すりゃ本家より面白い。
・同時収録の『樒／榁』はこじんまりとした感じ。

いっぺんさん / 朱川湊人

・ノスタルジックな心温まる話は少なく、後味の悪いものが多め。表紙に騙されてはいけない。
・デビュー作『白い部屋で月の歌を』と比べるとやや地味かも。
・『山から来るもの』の絶望感は抜群。