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読書メモ
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単行本化は約50年前。今でこそこの手の本はよくあるけど、当時はどうだったのだろうか。中には悪女とまでは言い切れない人もいるが、あとがきで著者自身が定義にこだわる必要はない、と述べている。他のエッセイと比べるとかなり平易な文章で、一人あたり20頁くらいのため、実に読みやすい。一番売れている、というのもうなづける。

河出文庫でも出ているが、こちらの文春文庫版は解説が三輪明弘。なんだか意味深。
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平安から江戸時代を舞台にした、短編集。創作ではあるものの、文中や台詞にまで外来語を織り込み、時折作者自身の注釈も入って、評論の延長であるような感じもする。古典の翻案が大本にあるようだが、オブジェ、両性具有、黒魔術といったいかにも作者好みのモチーフが広がり、ざっくばらんな語り口も相まって、遊び心のある幻想譚に仕上がった。

どれも甲乙つけ難いが、クライマックスのイメージが眼に浮かぶような表題作『ねむり姫』、徹頭徹尾ふわふわとした『画美人』が特に良かった。

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幻想や怪奇等、異端とされる文学に焦点をあてたエッセイ集。当然と言うべきか、フランス文学の比重が高い。あとエロティック文学も。大半は読んだことが無い本ばかりで、いつかはチャレンジしたい。ひとまずは『怪奇小説傑作集』フランス編を読むべきか。

余談だが、河出文庫版『黒死館殺人事件』の解説で田舎者と評していた夢野久作を、かなり持ち上げている章があって嬉しかった。

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最終巻。12歳のころと比べ、ずいぶんと成長したものだ。真っ直ぐに育ってくれて、嬉しいかぎり。

単なる恋愛小説と言うよりも、荒野の成長、が主題となっているため、これ以上は蛇足かもしれないが、18歳、20歳と続けて読んでみたかった。

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荒野たち女子は少しずつ大人へと成長しているようだが、男子中学生のなんと子供っぽいことか。

それにしても複雑な家庭環境だ。ころころと動きまわる登場人物らを見ているとなんだか楽しくなってくる。

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主人公の年齢や、サブタイトルから、ほのぼのとした少女マンガのような恋愛小説かと思いきや、地に足のついた、骨太な作品だった。

ところで自分が12歳のころって、こんなにしっかりと物を考えていたかなあ。


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