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Feels So Good
読書メモ
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ラジオの深夜放送に届いた手紙通りに起こった殺人事件。他の作品と比べてシンプルにまとまっている。幕間の使い方が上手い。

犯人が明らかになるまでの展開は面白いが、後半は地の文での説明が多く、やや地味。もう一ひねり何か欲しかった。

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時間が壊れてしまったらしき世界の短編集の様な長編。とにかく難解、との評判があったが、後ろの話になるにつれ説明される事柄が増えるため、それ程難しくはない。断片的に語られる中には解りづらいものもあれば、『Freud』、『Yedo』のみたいに箸休めの様なエピソードもある。

一つ一つの話は短いため疲れてきたところで頭を切り替えることが出来るが、文章はやや硬め。『Infinity』が特に良かった。


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さすらいの山伏、地蔵坊が語る殺人譚。割かしオーソドックスな推理物だけど何となくユーモラス。探偵役自らが体験談として語るため、実際の出来事かどうかわからない点がミソ。鉄道物や雪上の足跡、王道の毒殺等、バラエティに富み、各話の最後にあるバーのマスターとのやりとりで良い具合に落ちがつく。

収録作の中では『毒の晩餐会』が良かったが、最終話はあまりいただけない。巻末には安楽椅子探偵を論じた解説があってお得。

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最終巻の『排気』。より洗練され、重みが増したアシュレイとのブラックジャック勝負はただ圧巻で、決着のシーンには息を呑むばかり。カジノシーンが物語に溶け込んだことで、ラストのボイルドとの戦闘の面白さも増した。

単行本版はまた構成が異なるらしいがどうなのだろう。しばらく間を置いたらそちらも読んでみたい。


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二巻の『燃焼』はカジノに入るまでの展開が早くなり、旧版では最終巻から始まったブラック・ジャックに突入している。しかし最初の重要な勝負、ルーレットでのベル・ウイングとの対決はボリューム、密度共に上昇し、名勝負の印象が強まった。

一巻に比べると文章の追加は少ないかも。

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劇場版の公開に合わせて、面白さを損なうことなくリライトしたパワーアップバージョン。勢いがいくらか緩くなった分、深みが増している。一巻の『圧縮』は漫画版の三巻くらいまで。

以前のバージョンと比べると、不自然ではない程度に説明が入り、会話文も滑らかになったことで格段に読みやすくなった。その他内容に大きな変更はないが、畜産業者の過去や、『マルドゥック・ヴェロシティ』を意識した文章がいくつか挿入されている。



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