陽気なギャングの日常と襲撃 / 伊坂幸太郎

・作者唯一のシリーズ物。今回は強盗VS誘拐犯。
・四つの小さな事件から始まるサスペンス。気が抜けない。
・強盗シーンはややあっさり。
・ネタバレがあるので前作から。ぜひ続編を書いて欲しい。

渾沌王 / 化野燐

・三冊目で一つの話が完結。
・巻が進むにつれてだんだんと面白くなってきたけど、ラストはややあっさり。
・展開は読みやすい。安手の青春ドラマはいらなかったかも。

白澤 / 化野燐

・シリーズ第二弾、というよりも上中下の中巻。
・能力も含め、主要人物が出揃ってきたか。
・コンピュータ＋鬼神でなんだか気分は真・女神転生。

蠱猫 / 化野燐

・妖怪を具現化させて戦う『人工憑霊蠱猫』シリーズ第一弾。
・完全に導入部でこの一冊だけでは話が見えてこない。
・作者が研究者のため、薀蓄はすごい。

動く家の殺人 / 歌野晶午

・家シリーズのラスト。
・冒頭から凄い展開。さらにどんでん返しも。
・前二作とは視点がかなり異なる。どちらかは読んでおくこと。
・謎解き自体は一番おとなしい。もう少しロジカルだったらよかった。

終末のフール / 伊坂幸太郎

・８年後に隕石が衝突し、人類は絶滅すると告げられて５年。残された日々を生き抜く人々を描く。
・あり得そうに無い状況だけど、どこか開き直ったような人たちの様子には妙なリアリティがある。
・伊坂光太郎の他作品と比べるとちょっと地味かも。