天体の回転について / 小林泰三

・ハードSF短編集。
・内容はいつもの。表紙に引かれて買った人がいるのならばお気の毒。
・海を見る人』や『ΑΩ』に比べると軽め。
・高い科学力を持っていながら裸で暴れまわるだけの宇宙人の謎が解ける。多分。

モザイク事件帳 / 小林泰三

・ミステリでお馴染みのテーマに様々なタイプの探偵が挑む。
・小林泰三なので当然一筋縄にはいかない。四つめの『更新世の殺人』から作者の暴走開始。
・ファンなら必読。
・サイン本。

姑獲鳥の夏 / 京極夏彦

・６００頁あるのにシリーズでは１番短い。揃えるにはスペースが心配。
・妖怪やら量子力学やらの薀蓄多め。
・本格ではないけれども、変格としてはなかなか。出て来る人は変なのばっかり。

ネフィリム 超吸血幻想譚 / 小林泰三

・『ΑΩ』をものすごく薄めて焼き増ししたようなもの。正直がっかり。
・文章が全体的になんだか。登場人物の思考も省きすぎ。
・吸血鬼の話なら、短編集『人獣細工』収録の『吸血狩り』がおすすめ。