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読書メモ
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『マルドゥック・スクランブル』と同時期に書かれたハードボイルドなSF。能力バトル主体でサイバーパンクな要素もあり、バロットとボイルドがタッグを組んだかのよう。長編としては短いが、その分スピード感溢れる仕上がりになっている。

初出は10年前のため、『ヴェロシティ』、完全版と続いていくにつれて、一文一文の無駄がそぎ落とされていったマルドゥックシリーズと比べると、荒さが出ているか。
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直木賞受賞作等、代表作を集めた短編集。出版は岩波文庫版より早く、『母子像』のみ共に収録。やはり表題作になっている『湖畔』、『ハムレット』に引き込まれる。

岩波文庫版は全体的に幻想小説めいたものが多かったように感じたが、こちらの収録作は一つ一つの雰囲気がまったく違う。特に『玉取物語』は、まさにタイトルそのままの話だが、重厚な作品が多い中異彩を放っている。

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映画『ゴッドファーザー』が出来るまでを余すところ無くつづった良書。豊富なオフショットも嬉しい。特にマーロン・ブランドの老人メイクの過程は必見。

パートⅡ、Ⅲの記述が少ないのは残念だが、ファンとしては必携の一冊。なんで絶版なんだろう……。

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戦後に発表された作品を中心とした短篇集。どの作品も構成が素晴らしく、特に『母子像』は世界短篇小説コンクールでトップに立ったのも納得の出来。収録作のジャンルは多岐にわたるが、全体的に幻想的な雰囲気が漂う。そちらの視点では『黄泉から』、『予言』がおすすめ。

解説も非常に詳しく書かれ、大いに参考になる。これを期に全集にも手を出してみたいところだが高い……。

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こちらの表紙も猫尽くしな短編集。姉妹編『なぎなた』より、コメディタッチと言うか馬鹿馬鹿しい話が多かった。特に『Aカップの男たち』は秀逸。映像化が待たれる。

『偏在』は『見られていたもの』と交換した方が内容のバランスが取れたかも。猫丸先輩シリーズの一編はボーナストラックのようなものか。

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『こめぐら』とセットの倉知淳短編集。お馴染みの日常の謎の他、叙述、倒叙、翻訳小説風味等々とバラエティ豊か。あとがきを読むと猫好きがなじみ出ていて和む。

『ナイフの三』と『闇ニ笑フ』はどちらも主人公が同じで、シリーズ化は無いとのことだが、ぜひ続きを読んでみたい。


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