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Feels So Good
読書メモ
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クラフト・エヴィング商會の一人娘が書いた、という本。幻想風味やケレン味は本家に比べ少なく、猫が時たま持ち帰るものから背景の想像と推理を楽しむというストーリー。文庫にしては値が張るが豊富な写真と合わせて穏やかな雰囲気が心地よい。

所々に挿入される、猫のおみやげから広がる小説も面白く、これだけを抜き取って短編集に出来そう。特に中盤のホルン奏者の話が良かった。

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世界を廻る流浪の床屋『ホクト』の物語。店を持っていた頃の話から旅の途中の話、さらには作中作や昔話の中に出てくる話もあり、全てが同じ人物ではない様子。どの話にも出てくる空のシーンが印象的。

本人名義の作品は、クラフト・エヴィング商會のものの様なある種のうさんくささはなく、どこか詩的で上品な雰囲気。
やや物足りないかも。

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短編集のような、長編の序章集。展開が気になってきたあたりで終わり、宙に浮いたようではあるが、これはこれでさらっとした一つの作品と思わせる。淡い夢の中で静かに流れていくような感覚はどことなく小川洋子っぽいと思った。

どの話も一人称と三人称、雷、といったテーマが共通で、最も続きが気になるのは表題作。いつか完結することがあったら読んでみたい。


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箱庭のような舞台で描かれる物語に参加してみたくなるような、どこか不思議で清々とした雰囲気に浸れる一冊。

「二重空間移動装置」、「人工雲製造機」等の小道具はアゾットの話にも出てきそう。はっきりとしたストーリーは無いため、好き嫌いは分かれるかも。


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・全三作の合間とその後を埋める短編集。
・『インシテミル』や『儚い羊たちの祝宴』の後だとちょっと物足りない。その分は登場人物の距離感の変化でカバー。特に表題作。
・今後どう動いていくか見もの。


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・断崖から落ちたはずなのに、目覚めた先は生まれなかった姉がいる世界。
・SF+ミステリ+青春小説。
・ミステリ色はそれほどでもない。著作の中でも飛びぬけてビターテイスト。


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