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Feels So Good
読書メモ
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魔術が存在する世界の12世紀イギリスが舞台。内容は以外にもオーソドックスなフーダニッで、上手い具合にファンタジー要素が溶け込み、真相に至る過程は実にスマート。このミス2位は伊達ではない。

奇抜なストーリーを予想していたが、著作の中でも一番と言っていいほどの緻密な本格推理だった。
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従来の、高校生を主人公として作品群でもどことなく暗い裏がある話が多かったが、大人を主人公とした本作は顕著。

最初は軽い雰囲気で読ませていき、確信に近づくにつれて不穏な空気が大きくなっていく仕掛けがたまらない。淡々とした文章が後味の悪さをさらに引き上げている。

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大戦中のスパイをテーマにしたサスペンス。あまりにもストイックで、斬新な設定かと思いきや、モデルがあるとのこと。

後ろの話になるにつれて失速気味で、さらっと読めるがやや物足りない。もう一ひねりあって欲しかった。

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吉田篤弘の小説には、どこか孤独で箱庭風の街に暮らす男がよく出てくる。今作はさらっと書かれているが、そんな話の集大成の様な短編集。

『ティファニーまで』、『黒砂糖』が良かった。


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『つむじ風食堂の夜』の隣が舞台の姉妹作。たまには刺激を忘れてゆったりとした話もいいかも。前作よりいくらかストーリーが見えている分読みやすい。

スープよりもむしろサンドイッチが食べたくなる。


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ミルリトン探偵局シリーズ二作目。レコードになぞらえて、音の日常がSIDE A、おみやげを持ち出すことも覚えた黒猫シンクから派生する物語がSIDE Bとして納まっている。おみやげに関する推理は減ったが、小説を書こうとする円田さんや、未来について模索する音がなんだか微笑ましく、全体の密度も濃くなった。

SIDE Bの物語群が一貫した世界になり、SIDE Aとリンクするのも興味深いところ。あのホルン奏者も再登場。



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