GOSICK －ゴシック－ / 桜庭一樹

・もとはライトノベルでの出版だったものを一般向けに再販、４。もとの出版順では二番目。
・『ゴシック』とあるけど二十世紀初頭の話。ヨーロッパの架空の国が舞台。
・キュートでダークなミステリシリーズとあるが、謎解きはおまけみたいなもの。
・主人公が十五歳のわりにはなんだか子供っぽい。

雷の季節の終わりに / 恒川光太郎

・春夏秋冬の他に「雷」の季節がある里の話。ホラー＋ファンタジー＋ミステリ。
・異世界である前半は丁寧だけど、現実世界に入る後半は急ぎ足。
・どちらかと言えば前作の方がよかった。

陽気なギャングの日常と襲撃 / 伊坂幸太郎

・作者唯一のシリーズ物。今回は強盗VS誘拐犯。
・四つの小さな事件から始まるサスペンス。気が抜けない。
・強盗シーンはややあっさり。
・ネタバレがあるので前作から。ぜひ続編を書いて欲しい。

夜市 / 恒川光太郎

・日本ホラー小説大賞受賞作。ホラーよりもファンタジーに近い。
・二編収録。ふとしたきっかけで異世界へ迷い込む。『千と千尋の神隠し』の世界のような雰囲気。
・端正で美しい文体。どちらかというと、受賞作よりも二つ目の話の方が好み。
・紹介文には感動のエンディングとあるが、そこまでは思わなかった。

渾沌王 / 化野燐

・三冊目で一つの話が完結。
・巻が進むにつれてだんだんと面白くなってきたけど、ラストはややあっさり。
・展開は読みやすい。安手の青春ドラマはいらなかったかも。

白澤 / 化野燐

・シリーズ第二弾、というよりも上中下の中巻。
・能力も含め、主要人物が出揃ってきたか。
・コンピュータ＋鬼神でなんだか気分は真・女神転生。