忍者ブログ
Feels So Good
読書メモ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


77dff933.jpg







9・11から二十年ほど後、極端に管理化された社会と内戦、大量虐殺が混在する近未来が舞台の軍事SF。ゲームか映画のような雰囲気。

戦闘シーンやゴミのように転がる死体といった描写はあるが、基本は静かで内省的な話。やや極端で抽象的なところがあり、着いていけなかったためか、「虐殺器官」を追う主人公の心情の変化には今ひとつ共感できなかった。しかし一気に開放されるラスト60頁は見もの。そこで出てくる主人公のある台詞は、この作品の本質をあらわしている。
PR

61ea8217.jpg







いつも以上に静かでグロテスクな世界観。ただ短く、わかりやすい話が多いので最初の一冊にいいかも。扉絵もいい感じ。

どれも印象に残るが、特に良かったのは『イービーのかなわぬ望み』、『涙売り』あたり。共に若い女性の独白でラストも似ているが、受けとる感情は対照的。


470fc1e7.jpg








帯の煽り分が挑発的だったため、騙されないようにと思い読んでいたらすんなりと真相にたどり着けた。

とは言え、話自体は一気に読ませる良質のサスペンス。先入観を持たずに素直でいた方が楽しめるかも。

いくらなんでも現実離れしている、と感じるかもしれないが、そこはご愛嬌。


7b96dff5.jpg







表紙からもわかるように、かなりライトな作り。似た系統の話としては『ΑΩ』は良かったのに、『ネフェリム』ともども中途半端。

設定じたいは面白くなりそうな感じだけど、噛みっているのかいないのかわからない会話くらいしか見所が無い。

途中で終わっているのでとりあえず今後に期待。

445dc1c7.jpg







「アゾット」について書かれた架空の事典。

『クラウド・コレクター』ではあっさりとしか触れていないことや、その後の話が読める。ぜひセットで置いておきたい本だけど、これ単体で読んでも何がなんだかわからないはず。

それほど多くは載っていないが写真が中心。やや文章が軽いのが難点。

9ef69a5b.jpg







想像の国、アゾットの旅行記。

文章もさることながら、青みがかったインクの色、ちょっとレトロなイラストと全てが良い雰囲気に浸れる本。ゆっくりと時間をとってウイスキーなんかを片手に楽しみたい。

哲学的な考証はまだまだ掘り下げられそうだが、それでも十分にお釣りがくる。ゴルデルの『カードミステリー』を手軽にした感じ。



カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブログ内検索
アーカイブ
プロフィール
HN:
冬吉
性別:
男性
職業:
SE
趣味:
ピアノ、ウクレレ、読書
バーコード
カウンター
アクセス解析
27  - 28  - 29  - 30  - 31  - 32  - 33  - 34  - 35  - 36  - 37  - 
忍者ブログ | [PR]