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Feels So Good
読書メモ
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古典となりつつある本格推理の傑作。ジャンルの特質上派手な驚きには欠けるが、一つ一つの論理を考え直していくと何とも言えない満足感が得られる。今読むと古さを感じさせる文章もマッチしている。

解説で指摘されている様な綱渡り的な面や、偶然性が関わってくるところもさほど気にならない。学生たちが揃いも揃って変人なのはそれらしくて良い。他の作品を読んでいないのでわからないが、探偵役のキャラクターは微妙。ところで、何故明らかに仲の良くない人たちで避暑に来たのだろうか。
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かなり現実に近いであろう私小説。破天荒な生き方には憧れても、アル中には絶対になりたくないと思わせる。しかし一歩離れて観察した様な軽快な文章は、病気の重さを感じさせず、著者の考えがストレートに伝わってくる。

短い期間だったとはいえ、最後にサイバラの元に戻れて良かった。合掌。


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ストレートな本格推理と見せかけて、ちょっと変化球なフーダニット。よくよく読み返せば完全にフェア。
各章の頭にストーリー説明や推理のポイントが説明される親切な設計で、この文自体にもヒントや仕掛けがあるため要注意。

推理の詰めが甘い気もするが、最後のドラマチックな展開は一見の価値あり。


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ヒロイックファンタジーの定番、エターナルチャンピオンの開幕。がちがちのファンタジーはあまり得意ではなく敬遠していたが、すんなりと入ることが出来た。特に表題作は王道のストーリー展開で、ほどよく堅い文章も良い雰囲気。しかし、どこまでもネガティブに思い悩むエルリックには親しみを覚える反面、もっとしっかりしろと言いたくなる。

新版ということで時系列順に編集されているのはありがたい。巻末の訳者解説も読み応えがあるが、表紙は旧版の天野嘉孝によるものの方が良かった。

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殺人事件から日常の謎まで混ぜ込んで、そこに奇妙な味を振りかけた連作短編集。リレーの様に一つ前の話の人物が出てくるため、次は誰なんだろうと想像しながら読むのも面白い。

なんとなく後味がすっきりとしない話が多い。この中で良かったのは『六月の花嫁』と『吾子の肖像』。『逢うを待つ間に』は書き下ろしということもあるのかまた違った風味だが、無くても良かったかも。


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できるかなシリーズなんかで見かけたことはあったけど、ちゃんと読むのは初めて。上手くも無く、かといってそれほど下手でもない文章がちょうど良い。笑い飛ばしながら読むか、真剣に考えながら読むかの波打ち際くらい。

とりあえず平和な国に暮らしているとわからない世界を覗き見。こんな生活絶対嫌だと思う反面、どこか憧れる面もある。世界的な新聞沙汰にはなりたくないけど。


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