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Feels So Good
読書メモ
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倒叙、密室、死体移動とバラエティに富んだ一冊で、大掛かりなトリックを暴くものではなく、ワイダニットに重点を置いている。冒頭の話はまだ一般的なシチュエーションだが、二本目は雪中の洋館に怪しげな住民、ラストはドラマティックな真実と謎解きまでの計算された展開が面白い。主要な登場人物は高校生だが、文体と表紙のためか雰囲気は奇妙な味。

元々はティーン向けとあってキャラクターは個性的。長編でも読んでみたい。

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竹林経営への転進を目指す京都在住の兼業作家「登美彦氏」の奇跡。小説かと思っていたがエッセイらしい。

竹を切りたい、という想いと本業や作家業との折り合いに苦しむ様、果てしなく広がる妄想は、腐れ大学生がそのまま大人になった姿を見ているようで面白かった。他の作品程ではないが。


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若干重い部分もあるストーリーだが、いつもの馬鹿をやっている様な文章のため、割と気楽に読むことが出来る。後半の怒涛の展開はべただけれども爽快でスピード感にあふれ、”これまでになく毛深く、波乱万丈”というコピーは伊達ではない。出てくるのはほどん狸だし。

少数派に回った人間、天狗(!)等のキャラクターも濃く、よく動き回る。続編が連載中らしいのでそちらも楽しみ。


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ミルリトン探偵局シリーズ二作目。レコードになぞらえて、音の日常がSIDE A、おみやげを持ち出すことも覚えた黒猫シンクから派生する物語がSIDE Bとして納まっている。おみやげに関する推理は減ったが、小説を書こうとする円田さんや、未来について模索する音がなんだか微笑ましく、全体の密度も濃くなった。

SIDE Bの物語群が一貫した世界になり、SIDE Aとリンクするのも興味深いところ。あのホルン奏者も再登場。


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クラフト・エヴィング商會の一人娘が書いた、という本。幻想風味やケレン味は本家に比べ少なく、猫が時たま持ち帰るものから背景の想像と推理を楽しむというストーリー。文庫にしては値が張るが豊富な写真と合わせて穏やかな雰囲気が心地よい。

所々に挿入される、猫のおみやげから広がる小説も面白く、これだけを抜き取って短編集に出来そう。特に中盤のホルン奏者の話が良かった。


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リンカーン・ライムシリーズ二作目は前作の一年半後。科学捜査でズバズバと特定していく感はいくらか薄れたが、その分犯人との頭脳戦が面白い。終盤の畳み掛けるような展開、どんでん返しは前作以上。

ある意味容赦のない展開はあいかわらずで、登場人物欄は後のものは見ないこと。リンカーンの過去、サックスとの関係等も気になるところだが、やや飛ばし気味かも。


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